pythonを始めてみたい方を対象に、まずは、環境構築の仕方に関して、記事を書いてみたいと思います。ここでは、Windowsマシンを対象にします。私のお勧めは、Anacondaを使った、一括インストールです。初心者の方には、まとまったパッケージ群を、一気に簡単にインストールできるので、らくちんかと思います。
Anacondaを使う、もう一つのお勧めする理由は、仮想環境を簡単に構築できる点です。pyhonの世界は、色々なモジュールを組み合わせて使うことになるのですが、例えば、numpyというモジュールは、配列計算ができる機能群で、matplotlibというのは、グラフを描画する機能群です。それぞれのモジュールには、バージョンがあり、そのモジュール間で相性があり、例えば、numpyのver.〇〇と、matplotlibのver.△△と、pythonのver.□□でないと、動作ができない、ということがあります。これらの特定のバージョンを組み合わせた環境を、A環境として作って、配列計算ソフトを作成したとします。
次に、別なソフトを作りたくなった時、またそのソフトに最適なモジュールを組み合わせて、B環境を作ったとします。Anacondaを使用すると、比較的簡単に、別な環境を1つのPCの中に複数作成することができ、かつその環境の切り替えが簡単にできるものです。
また、別なメリットとしては、新しいバージョンのモジュールを、試しに使いたい時に便利です。新しいバージョンというのは、使いこなされておらず、動作が不安定なことが多々あります。こういったときに、旧バージョンの環境と、新バージョンの環境を同時に作っておき、動作を確かめながら、新しいバージョンへ徐々に移行していく、なんてこともできるのです。以上、まとめてみたいと思います。
- pythonのインストールに、Anacondaをお勧めする理由
- 基本的なパッケージを、一括してインストールできる
- 1台のPCの中に、仮想環境を複数構築できる
- 作成した複数の仮想環境間を、簡単に切り替えることができる
もちろん、マニュアルにて、上記作業を個別に実行することは可能ですが、初心者の方には手順が煩雑になるかとも思います。まずは、サクッと環境を作ってしまい、はやくプログラミングを始めてみたい方に、Anacondaによる環境構築をお勧めします。
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